News

お知らせ

地震防災研究

コラム
2024.10.31

世界で起こるマグニチュード6以上の地震の約2割が日本周辺で発生しています。そのため、日本は「地震大国」と言われています。

地震は、家屋倒壊や崖崩れ、津波、火災などを引き起こし、揺れが収まった後も避難や復興に影響を及ぼす複合的な災害です。京都大学では、地球科学、工学などによる地震の発生メカニズムや被害予測の研究、高精度なシミュレーション開発だけでなく、情報学、社会心理学、経済学など多角的な地震防災研究を展開しています。

地震発生後、独自に設置した地震計で臨時余震観測を行うなど、国内外で種々の機動的観測を行ってきたことにより、「観測の京大」として知られています。これらの詳細なデータをもとに、地震のメカニズム解明に力を入れてきました。気象庁との共同研究で、地震発生直後に揺れの到達時刻や強さを予測して警報を出す「緊急地震速報」の技術開発にも貢献しています。

現在、新たな地震予測手法の開発につながるとして、プレート境界でゆっくりと微弱なずれ動きが生じる「スロー地震」と巨大地震の関係性を探る研究にも注目が集まっています。2011年の東北地方太平洋沖地震の震源域で観測された後、メキシコやチリなど海外でも大地震の前に発生していることが報告され、国際的な共同研究も展開されています。

京都大学は、最先端の研究と実践的な防災対策の開発を通じ、人々の生命と暮らしを守る研究を続けていきます。

関連リンク

Go to page top