京都大学大学院 工学研究科 景観設計学分野における社会実践プロジェクトの取り組み
地球環境学堂 教授
本研究室では、美しい景観と文化的環境に調和し、それを創造するための公共空間と都市基盤施設(インフラストラクチュア)のデザインに関する研究を行っています。
気候的風土、社会的風土、地理的領域の概念を含んだ、自然から文化に至る幅広い環境の眺めと、その記憶認識やイメージを指して、景観・景域(同質な景観が広がる領域)といいます。本分野では、まず景観・景域の空間的・時間的な構造と変化を、景観分析・地形解析、デザインサーベイ、歴史史料の分析などを通して把握します。そして、文化的で美しい景観や景域を創造するために、その基盤となる公共空間と都市基盤施設のデザインの目標像や設計方法論を研究から探り、実践的な提案をめざしています。取り組みの一つとして、2019年度の大阪市中之島地区の歩行者空間化事業設計では、業務を受託した建設コンサルタントと共同(再委託)の景観検討を行いました。