在来知と生態学的手法の統合による革新的な森林資源マネジメントの共創
アフリカ地域研究資料センター 准教授
本プロジェクトは、SATREPS事業として2017年度から5年間、カメルーン東部州の森林地域で実施されたものです。
カメルーンは、国土面積の約4割が森林に覆われ、ゴリラやチンパンジー、マルミミゾウなど希少かつ絶滅の危機に瀕した哺乳類が生息しています。一方で、国立公園近辺に暮らす住民は、食料、燃料、医薬品などを森林資源に依存しているほか、人口増加に伴う農地開発と森林の減少・劣化、密猟者の流入問題などもあり、政府と住民の協働による持続的な野生動物の管理対策が課題です。
本プロジェクトでは、東部州地域において、地域住民を主体に野生動物と非木材森林産物の持続的利用に関するロードマップの作成支援も実施。地域住民が主体的に運用を担うことで、野生動物と非木材森林産物の持続的利用の強化に寄与することをめざして進められました。