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SPLASHプロジェクト:参加型リスク可視化による安全な水と衛生の実現

原田 英典
アフリカ地域研究資料センター

水・衛生(トイレおよび汚物の始末,手洗いなど)の整備が遅れるサハラ以南アフリカの都市低所得地域では、コレラのアウトブレークが散発し、下痢は5歳未満児の主要な死亡要因となっています。水・衛生の不備はその主たる要因であるものの,地域住民にとっての優先順位は低く、改善が進まないことが課題です。

SPLASH(Stimulating Participatory risk-based PLanning for WASH)プロジェクトでは、「教わる」のではなく「実感する」ことを重視することで、住民による主体的な水・衛生改善を通じた衛生的で快適な生活を実現する仕組みづくりを進めています。多種の病原性微生物の一斉定量と下痢リスク解析技術を基礎に、アプリの支援で住民自身が水や生活環境の大腸菌検査と下痢リスクの可視化を実施するとともに、水・衛生改善アクションプランを自らデザインし、その実践をすすめます。さらに、住民が集めた測定データをビッグテータ化することでボトムアップ型の水・衛生統計を創出し、効果的な水・衛生政策の立案への貢献を目指します。

本プロジェクトは、ザンビア大学やルサカ市公衆衛生局、ルサカ水衛生公社と連携し、JST/JICA地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)のプロジェクト「下痢リスク可視化によるアフリカ都市周縁地域の参加型水・衛生計画と水・衛生統計」として進めています。

 

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