「アフリカ潜在力」と現代世界の困難の克服:人類の未来を展望する総合的地域研究
文学研究科 教授(当時), 総合地球環境学研究所 特任教授(現在)
本研究プロジェクトは、京都大学文学研究科の松田素二教授が中心となり、2016~2021年に科学研究費補助金・基盤研究(S)により実施されました。
現代アフリカ社会は、多くの困難や問題に直面しています。現在、それらに対処する際に基盤となる考え方や仕組みは、ほとんどの場合がヨーロッパやアメリカ社会でつくられたものです。しかし、アフリカ社会の問題解決の思考や制度は、植民地支配や冷戦構造、あるいは現在のグローバル化のなかで、異なる思考や制度とふれあい、衝突し、折衝、融合、接合しながら日々再創造されています。
本プロジェクトは、これを「アフリカ潜在力」と呼び、現代アフリカ社会だけでなく、これからの人類社会の問題解決のための処方箋の一つとして解明をめざそうとしています。「世界がアフリカを援助する」のではなく、「アフリカが世界を救う」というのが、「アフリカ潜在力」プロジェクトの精神です。