特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル
大学院工学研究科 教授(現 アフリカ地域研究資料センター 特任教授)
本プロジェクトは、SATREPS事業として、2019年度から5年間の実施を予定していましたが、 新型コロナウイルス感染の影響で、終了を1年延長して活動しています。
サブサハラアフリカにおける道路網の拡張は、市場や病院、学校へのアクセスを可能にし、経済発展のみならず健康と福祉の推進、公正な質の高い教育の確保にも貢献すると考えられています。一方で、アフリカに広範囲で分布するブラックコットン土と言われる膨張性粘性土が道路の施工や管理維持を困難にしていると言われています。
本プロジェクトでは、土質改善に向けて在来植物由来の土質改質材を開発し、地産地消型の特殊土対策運用モデルを構築することをめざしています。具体的な取り組みとしては、既に日本国内で実用化されている改良材のメカニズムを応用し、現地の特殊土の特性を解析しながら、在来植物由来のセルロース土質改良材を作成する手法を開発。その技術を基に、在来植物由来の土質改質材を用いた道路整備手法の運用モデル構築を計画しています。