Researcher

研究者

電波を使って遠くからヒトの内面の状態を見つめる

阪本卓也
工学研究科

体やこころの状態は、呼吸や心拍など、生理信号に影響を与えています。近年、生理信号を計測できるセンサ搭載のスマートウォッチなどが普及し、健康管理・スポーツなど、さまざまなシーンで活用されています。ところが、従来のセンサは皮膚への接触が必要で、着脱の負担や装着中の不快感により、長期観察には適しませんでした。そこで私は、皮膚表面の動きを電波で捉え、体動・呼吸・心拍を離れたところから計測する技術を研究しています。この技術が普及すれば、センサなどを身につけることなく、その場にいるだけで心身の健康状態が見守られ、必要なケアを受けられます。科学技術がいかに進歩しようと、私たちはヒトという動物の一種であることに変わりありません。人体の生理情報を計測する技術こそ、未来を開拓する鍵を握っていると信じ、研究を進めています。

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