泡でつくる未来の技術
工学研究科
お鍋でお湯を沸かすと、沸騰して泡がボコボコと出ます。炭酸飲料を飲むと、目の前でたくさんの泡が弾けます。泡はとても身近な存在ですが、その動きについては、実はわからないことだらけです。私は、目に見えないほど小さな泡の動きや、その周りにできる流れについて研究しています。この研究は、熱くなった機械を少ないエネルギーでスマートに冷却する技術や、血液検査や新しい薬の開発を少量の試薬で実現する技術の発展に役立っており、幅広い分野の省資源・省エネルギー化に関わるものです。世界には無駄になっている物質やエネルギーがまだまだたくさんありますが、私はそれらを泡ですくい上げて、持続可能な社会づくりに貢献します。