「摩擦」のコントロールで高性能な機械をつくる
工学研究科
皆さんは、「摩擦」というと何を思い浮かべますか? 「国家間の摩擦」や「人間関係の摩擦」というように、摩擦という言葉にはネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし、私の専門分野である機械工学においては、摩擦は必ずしもネガティブなものではありません。ブレーキやクラッチなど、摩擦がなくてはならない部品もあります。私は、機械の中で摩擦をいかに適切にコントロールするかを研究しています。機械工学の中では裏方のような仕事ですが、摩擦のコントロールなくして性能の良い機械は実現できません。私は、機械の高性能化・省エネルギー化を舞台裏で支える、この「摩擦工学(トライボロジー)」という学問分野をこよなく愛しています。