太陽光を上手に使える未来をめざして
人間・環境学研究科
化石資源の枯渇という問題に対して、地表に降り注ぐ莫大な太陽光エネルギーの有効活用が望まれています。しかし人類は、いまだ太陽光エネルギーを十分に活用できているとは言えません。長い研究開発の歴史の中で、太陽光利用に関する実用技術や知見が蓄積されてきた一方、光の使い方にはまだまだ可能性があると私は感じています。現在取り組んでいるのは、光エネルギーを利用して燃料を生産したり、環境負荷の大きい化合物を分解したりするための新しい光触媒技術の開発です。太陽光を利用したさまざまな技術が実用化され、それらが環境に優しい形で有機的に活用される社会が実現すれば、今よりもずっと効率よく太陽光を使えるはずです。そのような未来をめざして、新たな光分子変換技術をいくつも生み出していきたいと考えています。