「どこでも電源®」で持続可能な社会を支える
化学研究所
これまで化石燃料に頼ってきた人類は今、大きな転換期を迎えようとしています。もし地球に降り注ぐ太陽光のエネルギーを100%使用できるなら、地球全体で消費するエネルギーの1年分をわずか1時間で生み出せると言われています。そんな太陽光を再生可能エネルギーとして有効利用すべく、私たちは有機半導体材料の分子設計や合成技術を活かして「ペロブスカイト太陽電池」の開発に取り組んでいます。印刷と同じ工程で、低温でつくれるこの太陽電池は、フィルム上に塗ると軽量でフレキシブルな形状を持ち、晴天の屋外だけでなく曇天時や室内光などの低照度でも効率良く発電できるのが強みです。これまでの成果をもとに設立した京大発スタートアップの(株)エネコートテクノロジーズとともに、ペロブスカイト太陽電池を「どこでも電源®」として広く社会に普及することをめざし、日々研究に取り組んでいます。