Researcher

研究者

睡眠を知りウェルビーイングな社会へ

長谷川恵美
薬学研究科

私たちは睡眠が不足すると、日常生活に支障が出たり心身の調子が悪くなったりすることを経験しています。慢性的な寝不足や睡眠の乱れは、さまざまな生活習慣病や循環器疾患、精神疾患、認知症などの発症・重症化の原因になるうえ、経済損失も引き起こします。睡眠が生命活動を維持するためにも大変重要な機能であることはわかっていますが、睡眠の機能や制御メカニズムは未解明な部分が多く残されています。そこで私は、最新の神経科学的ツールを用いてドーパミンやオレキシンなどの神経伝達物質に迫り、睡眠の生理的意義について調べています。最も身近な存在だけれども多くの謎がある睡眠を深く知ることで、睡眠障害により生じるさまざまな疾患に対する新しい治療法や画期的な新薬の開発につなげ、健康で幸福な社会の実現に貢献したいと考えています。

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