法の比較研究を通じてより良い法へ、より良い社会へ
法学研究科
民法は、契約、所有権、家族関係などといった人間の生活や経済に関するさまざまな問題に適用される法律です。世界のどの国においても、そうした問題の本質は似かよっていますが、法による解決の仕方は、国によって異なります。私の研究は、それぞれの国の民法における問題の解決のあり方を比較することが中心です。ルールの違いだけではなく、その背景にある歴史的な発展の経緯、文化、考え方、価値判断などの違いも明らかにしようとしています。このような研究によって、他国の人々によるものの見方をより深く理解できるようになるだけではなく、私たちが日常的に直面している問題についてのより良い解決、ひいてはより良い社会のあり方をお互いに学び合うことも可能となります。