化学の力で本当に「環境に良い」社会を形成する
総合生存学館
2050年を目標とされている温室効果ガス排出量ゼロの達成には、廃棄物を出さない循環型経済(サーキュラーエコノミー)の形成が不可欠と言われています。そのためには、SDGsの目標12にあるように“つくる責任”が求められており、リサイクルが簡単なだけでなく、傷や破損の修復も可能で長期間使用できる、ゴミにならないサブスクリプション対応の循環型製品などが必要です。私はグリーンケミストリー(環境に優しい化学)を用いてそのための素材を創成し、化学の力で環境に良い社会の形成をめざしています。また総合知の観点から、化学の目線だけでなく、何が「環境に良い」ということなのかを分野横断型の俯瞰的な視点から、産官学連携のもと研究を進めています。