豊かな自然が当たり前にあり続ける未来へ
情報学研究科
私たちの暮らしは豊かな自然と、そこに息づくたくさんの生き物とのつながりによって支えられています。しかし現実は、活発化した人間活動により、地球規模で深刻な気候変動および生物多様性の低下が進行しています。大切なたくさんの隣人たちと共に地球で生きていくために、いまこそ身近な自然や生き物を知り、未来につなげる努力をすることが重要です。私は、生き物が水中などの生息環境中に放出したDNAを回収・分析することで、どんな種がそこに生息しているかを知ることができる「環境DNA分析」を駆使し、水辺の生物多様性評価や保全に取り組んでいます。自然の豊かさや現状を“見える化”し、人々の関心を高めるとともに、行政や企業による保全・管理策の実効性を高めることをめざしています。