Researcher

研究者

都市と人類の存在を再び地球の生態系に埋めもどす

大山修一
アジア・アフリカ地域研究研究科

地球上では都市が増え、都市に住む人口も増えつづけています。都市にはたくさんの食料やエネルギーが集中する一方で、その廃棄物はうまく利用されていません。一方、世界の穀倉地帯では土地荒廃が深刻で、食料生産の持続性には強い懸念が残ります。その土地でつくられた作物の多くが都市で消費されるため、土壌がやせ細っていきます。 いわば、都市の存在が地球の生態系における循環から逸脱しているのです。私は、アフリカ西部・サヘル帯のニジェール、中南部のザンビア、東部のジブチといった国々、そして京都において、都市で出た食品ごみや下水汚泥といった未利用の有機性ごみを使って、農村部の食料生産の改善、荒廃地の修復を進めています。食料の増産や環境の修復を通じてテロや紛争などの地域問題の解決、豊かな社会づくりに取り組んでいます。

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