Researcher

研究者

前期破水を減らして早産をふせぐ

最上晴太
医学部附属病院

早産は新生児にときに合併症、後遺症を残す、周産期医療の大きな課題です。私の研究は、胎児を包む卵膜が妊娠中期に破綻する「早産期の前期破水」に対して、自然免疫の視点からの治療をめざしています。マウスモデルを使った実験で、羊膜(卵膜の一部)が破れるとその箇所にマクロファージが集まり、傷の治癒を促すことがわかってきました。この現象を解明することが、羊膜の修復・再生、ひいては前期破水による早産の予防につながる鍵になると考えています。赤ちゃんが満期で元気に出生できれば、人生を健康にスタートできます。前期破水・早産を減らすことで、少子化が急激に進むこの社会で一人でも多くの赤ちゃんに元気に育ってほしいと、日々研究を続けています。

Go to page top