Project

プロジェクト

様々な生き物が棲む森へ多様な人と学びながら守っていく-芦生研究林における生物相・生態系保全

フィールド科学教育研究センター 芦生研究林

京都府南丹市の京都大学芦生研究林は、ブナやアシウスギからなる原生的な森林が約2000haものまとまった面積で残る、近畿地方有数の自然植生域となっています。1000種以上の維管束植物種、ツキノワグマやヤマネなどの希少哺乳類の生息が確認されており、生物多様性のホットスポットとして非常に貴重な地域です。
1990年代以前の芦生研究林は、多種多様な植物種が繁茂する豊かな森林生態系が維持されていました。しかし、2000年頃から急増したニホンジカの食害により、森林下層植生は劇的に衰退しました。その影響は植物だけでなく、昆虫や魚類、土壌や水質にまで及んでいることが研究からわかってきています。芦生研究林では、芦生生物相保全プロジェクト、芦生希少植物域外保全プロジェクト、京都丹波高原国定公園生態系維持回復事業、保全ボランテイア活動など、大学、研究機関、京都府立植物園、京都府、南丹市、南丹市猟友会、市民研究者、エコツアーガイド、KDDI株式会社、京都丹波高原国定公園ビジターセンター、京都モデルフォレスト協会、地域団体など多様なパートナーとともに、取り組んでいます。科学的知見に基づく、モニタリング、危機的状況の検知、最適な保全策の実施、持続的な保全研究のための資金確保、普及啓発活動を展開しています。さらに生物多様性は地域の伝統文化とも密接に関係しており、文化継承、生物多様性保全、地域づくりを結合させた新しい共創の取り組みや、環境DNA・バイオインフォマティクス・DXなどを活用した新たな生物多様性データの収集と活用も進めています。

 

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