Project

プロジェクト

西アフリカ・サヘル地域ニジェール共和国における都市の家庭ゴミを利用した荒廃地の修復

大山 修一
アジア・アフリカ地域研究研究科/アフリカ地域研究資料センター, 教授

 西アフリカ・サハラ砂漠の南縁に位置するサヘル帯では、人口の急増により、1人あたりの農地面積の縮小による食料不足や飢餓、貧困が慢性化し、毎年、雨季になると各地で農耕民と牧畜民(フルベ、トゥアレグ)が放牧地をめぐって紛争を繰り返し、近年では死者も出て激化しています。
2000年よりニジェールで研究活動を始め、2012年にはニジェール・フィールド・ステーションを立ち上げ、ニジェールを含む西アフリカにおけるインテンシブな研究・教育活動を実施。現在ではJICA草の根技術協力事業(草の根協力支援型)により、ニジェール環境・砂漠化対策省、および現地に居住する人びととともに都市の衛生環境の改善と、家庭ゴミを使った緑化により砂漠化の対策を進めています。日本国内の大学・研究機関はもちろんのこと、ニジェールを含む西アフリカの大学や政府機関、研究所、国際研究機関、農業試験場、気象局など、現地の研究機関との連携を深め共同研究を展開し、社会課題に対処しています。

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