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プロジェクト

アラル海地域における水利用効率と塩害の制御に向けた気候にレジリエントな革新的技術開発

田中賢治
防災研究所 教授

本プロジェクトは、SATREPS事業として2020年度から5年間、ウズベキスタンでのフィールドワーク(気象・水文観測、植生調査、栽培試験)を中心に実施されています。

アラル海とは、カザフスタンとウズベキスタンにまたがる内陸湖です。長年にわたる灌漑農業によってアラル海が縮小し、周辺地域の塩害や干ばつが深刻化しています。本プロジェクトは、塩性化した土壌や地下水でも生育可能な塩生植物の資源価値を探り、限界地の小規模集落でも持続的に農業を営める技術とビジネスモデルを、内部循環型塩生農業として開発・展開することを目的としています。

内部循環型塩生農業(CHMF)

 

利用可能な水資源量、蒸発散量や作物生育の状況を踏まえた灌漑・排水管理により、今後想定される気候変動への適応能力を向上させていきます。また、塩害地における塩生植物の積極栽培を通じた、資源効率的で持続可能な農業を実現するために、塩分や乾燥に対する耐性や土壌塩分の除去能力、水利用効率の観点から最適な作物種の組み合わせや栽培方法を提案します。気候変動対策と農地塩分管理を体系的に実践教育する塩生農業の研究教育拠点を現地に構築します。

栽培試験の概要

 

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