鎮守の森とコミュニティ経済
人と社会の未来研究院 教授
全国に存在する神社・お寺の数はそれぞれ約8万にのぼります。コンビニの数は6万程度なので、これは相当な数です。興味深いことに近年、地域コミュニティへの関心が高まる中で、鎮守の森という、高度成長期に人々の関心の対象からはずれていった場所を地域の貴重な「社会資源」として再評価し、それを子育てや高齢者ケアなどの福祉的活動や、環境学習等の場として活用するという例が現れてきています。
本研究は、コミュミティと自然信仰が一体となった地域の拠点としての鎮守の森を現代的な視点から再評価し、それを新たな課題である自然エネルギーの分散的な整備と結びつけた「鎮守の森・自然エネルギーコミュニティプロジェクト」や、“自然との関わりを通じたケア”としての「鎮守の森セラピー」等という形で実践的に展開するものです。