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研究者

グローバルな水と衛生の実現へ

原田英典
アジア・アフリカ地域研究研究科

私は、アジア・アフリカ各地で水と衛生の研究を行っています。世界では安全な水を利用できず、トイレの利用や汚物の始末(サニテーション)をつけられない人が大勢いるばかりか、日本でも一度災害が起これば水と衛生の確保が深刻な課題となります。し尿や下水は、飲み水を汚し、水環境に影響を与えます。これは、人の暮らしに伴うもっとも根源的な環境問題です。また、温室効果ガスの排出源にもなります。一方、し尿や下水は肥料としての価値をもち、水および食料安全保障上の重要な資源です。私は、アジア・アフリカの低-中所得国において、適切な処理と資源利用を備えたサニテーションを実現することで、清潔で持続可能な暮らしと環境の基盤となる健全な水・物質循環の構築を目指しています。インフラや設備としてのトイレの導入やし尿・下水の処理・利用技術だけでなく、普段は忘れがちなサニテーションを自分ごととして捉え、その解決に各人が主体的に貢献するためのコミュニティ・ベースの仕組みを作ることで、グローバル・イシューである水と衛生の問題を解決し、アフリカから日本まで、都市から農村まで、すべての人々が水の制約から解放される未来を実現したいと考えています。

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