多様で持続可能な世界を一粒の種子から実現する
白眉センター / 農学研究科
私は、幼い頃からの生き物への探求心を原点に、マツやサクラ、カビやキノコ、カブトムシやキツツキなど、森林に生息する多種多様な生物がどのように共存しているのかを研究しています。これまで、観察対象に人的な操作を加える操作実験や理論モデルを組み合わせる新しいアプローチにて、植物が微生物や動物などさまざまな生物といかに相互作用し、その森林に固有の特徴を形づくっているのかについて解明してきました。目の前に広がる自然の生態系の仕組みをひも解けば、どのようにしてヒトと自然は持続的に共存できるのかという、地球と人類社会が抱える最大の課題に対する解決への道筋が見えると信じています。日々の研究から得た生態学の知見を活かし、これからの環境保全や森林再生に貢献したいと考えています。