Researcher

研究者

地上に太陽を、核融合エネルギーの実現へ

金史良
エネルギー理工学研究所

核融合エネルギーを利用する「核融合発電」は、持続可能な未来を実現する革新的技術として注目されています。海水を燃料とするため原料枯渇の心配がなく、既存の発電方法に比べて地球環境への負荷も軽減されます。さらに、高レベルの放射性廃棄物が排出されないため安全性も高く、エネルギー問題を根本的に解決する可能性を秘めた発電方法です。京都大学では、独自に考案された実験装置「ヘリオトロンJ」を用いて、プラズマをヘリカル磁場で閉じこめて核融合エネルギーを生成する研究が行われており、私は、プラズマを閉じ込める上で最大の障害となる「乱流」の特性を理解して制御する手法の開発に取り組んでいます。太陽が熱や光を生む仕組みである核融合反応の活用技術が、地球上に生きる人々の生活向上につながることを期待しています。

Go to page top