脳腫瘍患者、家族が、共に未来を描ける社会へ
医学研究科
がんに対する集学的治療の進歩はめざましく、脳腫瘍患者の生命予後は改善されつつあります。しかし、生きられるからこその課題も存在します。身体的な後遺症や、目に見えない障害(神経心理学的合併症)により、“元通り”ではない自分と共に生きていく患者、家族がいます。しかし、現在の社会では、長期的な視点での支援が十分になされているとは言えません。そこで私は医療人として、医療の現場と生活の場である地域社会がつながり、継続的な支援が受けられる連携システムの構築を図りたいと考えています。そして、教育者、小児がんサバイバーの当事者として、正しい知識の発信とピアサポートの充実を図り、ライフステージに応じた支援が受けられる社会を築きたいと考えています。