感染症で困らない社会へ
医学研究科
感染症は、外からやってきた生物(病原体)によってヒトの体に引き起こされる病気です。生活環境や持病の有無、年齢や人種に関わらず起こり、ヒトが微生物と共存している以上、根絶するのは難しいでしょう。一方で、COVID-19のパンデミックを通じて、感染症は検査や治療といった医療的なことだけでなく、社会生活に与える影響も大きいということを誰もが経験しました。私たちの研究室では、薬剤耐性菌、インフルエンザ、COVID-19といった誰もが感染しうる病原体と、免疫力が落ちると感染することがある病原体を、ミクロ的な微生物学と感染症学の社会的側面を融合させた視点から分析しています。多彩な分野の共同研究者と共に「大切な人」を感染症で失わずにすむような方法を臨床医の視点から考えています。