Researcher

研究者

コケ植物の比較から生物の進化を理解する

安居佑季子
生命科学研究科

地球上の多様な生物は、たった一つの共通祖先から進化してきました。進化の法則についてはまだまだ解明されていない部分が多いですが、今後理解が進めば、多様な生物資源の保全など、未来社会のためにその法則を有効活用できると期待されています。私は生物の進化を理解するための対象として、雌雄異株のコケ植物と、その近縁である雌雄同株のコケ植物に着目しました。性染色体を持ち、遺伝的に性を決定する雌雄異株のコケ植物と、性染色体を持たず、季節に応じて同一個体上に雌雄の生殖器官をそれぞれ形成する雌雄同株のコケ植物について、さまざまな側面を比較しながら研究を進めています。染色体レベルの比較から、進化過程で獲得された生命現象の仕組みまでを分子レベルで解き明かすことで、進化の法則そのものの理解へつなげたいと考えています。

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