冶金学を応用し、未来を変える結晶をつくる
エネルギー科学研究科
原子が集まって結晶を形づくる「結晶成長」。結晶の特性を発現させるためになくてはならない、材料製造プロセスにおける心臓部 です。創エネ・省エネの鍵を握る太陽電池材料やパワー半導体材料を 結晶成長により作製し、高品質な材料を得るためには、高温で進行する結晶成長を原子レベルで制御しなければなりません。私は、結晶成長の過程で多彩に変化する結晶の「かたち」や「いろ」を直接観察する新しい方法を導入し、革新的な先端材料の作製やその成長プロセスの提案につなげたいと考えています。この研究にあたっては、先人たちが築き上げた冶金学(鉱石を製錬して金属を製造する技術に関する学問)の考えも取り入れます。材料研究の温故知新を通じて、私たちの使命であるカーボンニュートラルの実現に貢献したいと考えています。