Researcher

研究者

地域に根差した建物やまち並みの保全をめざして

杉野未奈
工学研究科

京都大学の立地する京都をはじめとして、日本には代々受け継がれてきた寺社仏閣や住宅などの伝統的な木造建物が多数残り、文化的な価値とともに地域に根差したまち並みを構成しています。一方、日本は地震の多発国であり、大規模な地震が発生した際には古い木造建物の被害が多数報告されています。多様な木造建物が安全かつ健全な状態で次世代に受け継がれていくように、私は現地調査や計測データの分析、耐震性能を確認するための実験シミュレーション解析といったさまざまな手法に基づいて、実用的な建物の性能評価法の開発や対策の立案に向けて取り組んでいます。また近年では、空き家の増加や、建物の維持に関わる担い手不足などの問題も生じており、耐震工学の観点に加え、地域の歴史・文化など社会的な視点からも研究を進めています。

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