沿岸でのレジリエント社会構築のための新しい持続性システム
防災研究所 教授
本プロジェクトは、SATREPS事業として、2021年度から5年間実施されるものです。
波浪や津波による海岸浸食や浸水被害が深刻なインドネシア沿岸保全を対象に、最新の科学技術に基づいたモニタリング網の整備、災害解析技術や防災減災手法の技術開発と移転を行い、沿岸地域の防御機能向上を図るとともに、防災、環境、経済の調和の取れた沿岸域を実現することをめざしています。
目的の実現に向けて、次の4つのサブ課題を進めています。1.沿岸観測技術の移転、砂浜およびマングローブ林のモニタリング技術の開発、2.気候変動を踏まえた波浪、津波および洪水に対するマルチハザード評価手法の構築、3.マングローブ・砂浜などのグリーンインフラによる減災機能の評価とグレーインフラを組み合わせた最適な減災機能と経済価値の定量化、4.グリーンインフラを維持するための環境教育やエコツーリズムの確立、背後地域の避難計画策定および防災教育の体系化とそれらを基にした合意形成手法の確立。